【初心者向け】プロが選ぶDTM用モニターヘッドホンおすすめ9選&選び方【2020年最新版】

モニタリングヘッドホンおすすめ9選&選び方 DTM機材
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「よーし!DTMをはじめよう!」と思っても、日本の住宅環境ではいきなりスタジオを構築してしっかり音を出せる環境にいる人はなかなかいません。

そこで必須になってくるのがモニタリング用ヘッドホン(モニターヘッドホン)。

先日DJ用のヘッドホンを紹介しましたが、DJ用のヘッドホンやリスニング用のヘッドホンとはまた違った視点で選ぶ必要があります。

その選び方とともにおすすめのヘッドホンを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!

モニタリングヘッドホンとは?

Headphone

音楽制作の現場や、レコーディングなどの現場で使用されるヘッドホンは特に繊細なサウンドをチェックする必要があるため、プロ仕様のモニタリングヘッドホンを使用します。

レコーディングした原音を忠実に自分の耳に届けたり、いくつにも重なり鳴る音の細かなニュアンスなどを表現したり…といったヘビーな用途に使用するモニタリング用のヘッドホンは一般的なリスニングヘッドホンとは異なったキャラクターを持っています。

プロ仕様とはいえ、基本的にハイエンドで音質にこだわって作られているのでリスニング用としてオーディオフリークな方々も使用していたりします。

一言でモニタリング用ヘッドホンとは言っても星の数ほど種類もあるので、なかなか選ぶのも難しい。

そして決して安くないお買い物となるので、以下に選び方とおすすめをまとめてみました。

モニタリングヘッドホンの選び方

解像度の高いもの

Orchestra

いきなり解像度、と言われてもなんのことやら…となりやすいのですが、簡単に言うと細かい音まで認識できるかどうか、です。

例えば、録音されたバイオリンの音源を聴いた時に細かなニュアンスである弦と弓の擦れる音や、弦を押さえる時の小さなフレットノイズまで聴こえるようなものは、解像度が高いと言えるでしょう。

全帯域がフラットになるもの

music

リスニング用のヘッドホンの中には、あえてドンシャリ(高音と低音を強調していること)にチューニングされているものなど、より聴いた時に気持ちがいいように初めからキャラクターがついているものがあります。

しかし、それはモニタリングヘッドホンとしてはあまり向いているとは言えません。

というのもリスナーの環境はそれぞれであり、制作段階でドンシャリのヘッドホンで作ってしまうと、他の環境で聴いた時に低音と高音が小さく聴こえてしまいかねません。

なので、出来る限り耳で実際に聴いた音に忠実なものを選ぶようにするといいでしょう。

定位感のわかりやすいもの

goodmusic

定位とは、簡単に言うと音が鳴っている場所のことです。

パンと呼ばれる左右はもちろん、奥行きといったところもチェックポイントです。

FPSゲームに例えると、銃声がどこから鳴ったかすぐわかるものが定位感のわかりやすいヘッドホンと言うことになります。

長時間使用しても疲れない

Tired dog

もしかしたら一番重要なポイントかもしれない着け心地。

制作作業は時に十数時間にも及ぶ場合があります。

基本的にはずっとつけっぱなしの状態になるので、頭が締め付けられて痛くならないものや、蒸れにくいものなどを買うことが大切になります。

こればっかりは店頭で試着しようにも何時間も試聴するわけにはいかないのでなかなか難しいのですが、ファーストインプレッションや見た目もとても大事になります。

密閉型 or 開放型…?

密閉型

DJ用ヘッドホンの記事では密閉型を選びましょう、と書きましたが、モニタリングヘッドホンに関してはどちらでも構いません。

参考程度に書いておくと、初心者の方は密閉型を選ぶ傾向にある気がします。

それぞれのメリットとデメリットは以下の通りです。

密閉型

開放型

メリット

定位感がわかりやすい
遮音性が高いので集中しやすい

長時間つけていても疲れにくい
スピーカーから聴いた音に近い

デメリット

締め付けで疲れやすい
スピーカーとの印象が違う
背後に人がいても気づかない

ニュアンスを把握しづらい
音漏れするので環境を選ぶ
低音を聞き取りづらい

とはいえ、機種によって全然変わってくるので色々気になるものを家電量販店や専門店で試聴してみましょう。

おすすめモニタリングヘッドホン9選

お待たせしました。

今回は密閉型を4機種と開放型を5機種の計9機種を紹介したいと思います。

密閉型おすすめランキング4選

前に行ったスタジオにいたエンジニアさんが使っていたヘッドホンを試聴させてもらい感動したのがFOCALのSPILIT PRO(今は生産終了)でした。
それ以来、FOCALのサウンドには惚れ込んでいたのですが、今回この記事の作成にあたり別のエンジニア友達におすすめのモニタリングヘッドホンある?と聞いたらこれが返ってきました。
全帯域でしっかりと鳴りながらもフラットなキャラクターで、しっかりと再現してくれます。
そして地味に嬉しい専用ハードケース、ストレートとカールの二種類のコード、ステレオプラグの変換プラグなどがすべてついてきます。
あとはこの特徴的なデザインを気に入るかどうか…?

モニタリングヘッドホンとしては定番となっているHPH-MT220の後継機となるのがHPT-MT8。
同じく業界標準となっているSONY CD-900STに比べてしっかりと低域までフラットにカバーしているのが特徴(かと言ってブーストされているわけではなくフラット)。
音場が広く、定位感がとてもわかりやすく感じられるようにデザインしています。
こちらもケーブルがストレートとカールの二種類が付属しているので用途や環境に応じてすぐに交換が可能です。
あと何より30,000円以下という価格も魅力的。

日本国内というより海外、北米あたりでよく使われている(らしい)この一本。
リファレンス(標準)用のヘッドホンとして比較に使われることも多いです。
と、いうことは音の再現性に特に優れているということ。
リスニング用としては味気なく物足りないサウンドですが、モニタリング用としてはこのスタイルが正解。
見た目がかなりゴツめで耐久性もバッチリなのですが、長時間の使用は少し疲れやすい人もいるかも。

マイクのメーカーとしておなじみのSHUREですが、ヘッドホン業界にも参入しています。
SRH940は密閉型のリファレンスヘッドホンで、全帯域でフラットかつ正確な再現性を備えています。
DJヘッドホンのようにユニット部が回転するので自分の頭によりフィットしやすいようにデザインされています。
こちらもハードケースが付属しているので、外のスタジオに行く際などにも便利。

開放型おすすめランキング5選

アニメ「けいおん!」で登場したことで一躍有名になったAKGのK701のフラッグシップ後継機。
アコースティックから打ち込みまでオールマイティに使える1本で、大きなユニットが長時間着けていても疲れにくいです。
K701時代にあったヘッドバンドのコブは撤廃され、頭痛も起きにくくなっています。
解像感が高く、低音から高音まで全帯域で変な癖もありません。
K701から継承されるこのデザインが好きなら絶対におすすめ。

開放型モニタリングヘッドホンとして地位を確立したHD600、HD650の後継機種となるHD660S。
モニタリング用としてド定番となっていたHD600、少しリスニング用にシフトしたHD650に比べ、さらに解像感が増したとよく言われています。
中高域にかけて豊かな表現力で再現性がとても高いヘッドホンです。
今までインピーダンスが300Ωだったものが150Ωに変更されているので、多少弱いヘッドホンアンプでも鳴らしやすいようになりました。

マイクでおなじみのメーカーであるSHUREですが、今まで密閉型しか出していなかったにも関わらず満を持して2011年に発表した開放型のモニタリング用ヘッドホンです。
SHUREのヘッドホンの中でフラッグシップモデルとして作られたSRH1840は、洗練されたデザインもとても美しい一本。
ニアフィールドスピーカーを意識して作っているだけあって、音の定位感や空間の表現などかなりスピーカーから聴くものに近い印象。
バランスはとてもフラットで、まさにモニタリング用といったヘッドホンです。

モニタリング用、リスニング用、両方のいいとこ取りをしたような名作。
解像感が高いのに聴き疲れしないような空間表現を兼ね備えています。
一般的に開放型は低音部がどうしても薄くなりがちですが、そこをしっかりと原音に近く再現しているのもポイント。
またヘッドバンドがアジャスター式ではなく両耳が独立したバネ式になっているので左右差なく、しかも軽くフィットします。
メリットでもデメリットでもあるのですが、インピーダンスが470Ωとかなり高め。
貧弱なヘッドホンアンプでは鳴りが弱くなってしまうので注意。

とても人気の高かった同社のDT990の後継機にして刷新された現行機種。
DT990ではドンシャリ気味と言われていたサウンドの性格自体はそのままに解像感やレスポンス、定位感などがぐっとアップデートされました。
DT990は広がりのある音場だったものが、よりスタジオモニタリングに近くなった印象です。
またイヤーパッドが2つ付属しており、用途に応じて使い分けることも可能。

赤帯(MDR-CD900ST)がスタンダードなんじゃないの?

モニタリングヘッドホンの代名詞的な存在となっているSONYのMDR-CD900STは、どこのスタジオに行っても必ずある1本です。

そしてもちろんぼくも持っています。

スタンダードなヘッドホンとしてあまりにも有名なこの機種ですが、特徴としてレスポンスがめちゃくちゃ速いということと、低音が聞き取りづらく高音が割とキツめに出るということがあげられます。

この2点の特徴により、ぼくは今までにこのヘッドホンを好きだというエンジニアさんに一度も出会ったことがありませんw

しかし、このヘッドホン自体はそのレスポンスの速さを活かしてボーカルやギターなどのレコーディング現場では今でも定番となっています。

また、どんな小さなパーツでも交換・修理が可能なことも消耗品であるスタジオ機器としては優位性となります。

好みの問題ではあるのでやめたほうがいいとは言えませんが、制作環境においては今はあまり使っている人はいない、というのが現実です。

ぼく自身も、レコーディング時にアーティストさんに使ってもらうだけで制作環境には使用していません。

まとめ

以上、モニタリングヘッドホンの選び方およびヘッドホンランキングでした!

いかがでしたか?

ちなみにぼくが制作で使用しているヘッドホンは「AKG K701」です。

もう10年使っているのですが、何度も断線してはハンダ付けして直しているので逆に愛着が沸いてしまい買い替えられません。

それでは皆さん、よいDTMライフを!

コメント

  1. TKG より:

    お世話になってます。この手の記事はすごくありがたいです!
    最近はDT990PRO、HPH-MT8を使ってます。
    長時間使っても疲れにくいDT990PROメインですが。

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